「茶香服」やってみました
新茶が美味しい季節ですね。私は毎年、新茶の出る時期から、水出しのお茶を淹れるようにしています。おおよその目安として、茶葉5~6gに水500mlで、8~10時間程度冷蔵庫に置いておくと、スッキリとした冷たい緑茶が楽しめます。もちろん紅茶やフレーバーティーでも美味しいものです。
「茶香服-ちゃかぶき」という遊びをご存知でしょうか?古くは南北朝時代に「闘茶-とうちゃ」と呼ばれた、京都の特定地域産のお茶と、他産地のお茶を飲み分ける(飲み当てる)競技だったそうです。その後、「かぶく(遊ぶ)」という言葉から「茶歌舞伎」→「茶香服」と名前を変えて、娯楽遊戯として一般にも流行したと言われています。先日、たまたま遊びに行った和菓子のイベントで、この茶香服の体験会があったので、飛び入りで参加してきました。もちろん初体験です。
ルールは非常にシンプル。①茶葉を観察する ②実際に飲む ③飲んだお茶がどれか当てる これだけです。
まずは5種類のお茶を、茶葉の状態で30秒観察する時間が与えられます。通常は玉露2種、煎茶3種なのだそうですが、初心者向けと言うことで玉露2種、煎茶2種と、玄米茶が用意されていました。触ったり、香りを嗅いだりして、どんな特徴があるかをメモしておきます。
そして本番。先ほどの5種類のお茶が一口サイズの小さな器に淹れられて、順不同で出てきます。これを飲んで当てるのが…難しいけど面白い!浸出されたお茶の色、香り、器の底に溜まる沈殿物、もちろん味も。先ほどと同じように特徴をメモしながら、正解を探ります。5種類全て回答し終わったら、参加者全員で答え合わせをして1回目が終了です。これを3回繰り返しました。
一口分のお茶を何種類も、こんなに集中して飲んだことがなかったので、3回目が終わったころには結構クタクタでしたが、参加者20数人中、正答率でまさかの1位を頂いて、主催者の方に「茶業に転職しませんか?」なんて冗談を言われた初めての茶香服。回を重ねるにつれて味の違いが明確に感じられるようになったのが、面白い体験でした。淹れたお茶の色(水色)にも、種類ごとに個性があって綺麗だったので、次に湯呑を買い替える時は白いものにしようと思っています。