〈梅に鶯〉はメジロの間違いではないでしょうか
暖冬だった今年の冬。桜もいよいよ満開にも関わらず、春を拗らせた様な日々が続いておりますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私の住まいの裏手には明治天皇陵があり、季節ごとに色んな生き物たちの声が聞こえます。
春と言えば鶯。
毎年、2月の1週目頃にはもう鶯の声がちらほらと聞こえ出し、寒さの若干苦手な私は少し早い春の足音を心嬉しく感じて聴いております。
ただ、鳴き始めの鶯はこれほんとに鶯かしら?そんなんで大丈夫?と心配したくなるほど下手くそで…(泣)
ホーホケキョ
なんて美しく鳴いてはくれません。
ケッケッ…とか、ホー…で止まってしまったり、遠慮がちにキョッ…だけだったりとか(笑)
毎日練習しながら暖かくなる毎に、上手に綺麗な声で鳴くようになっていくんですね。
三寒四温ならぬ、三拙四巧と言ったところでしょうか。
毎年、その美しいとは言い難い鶯の鳴き声に、愛おしさと春への期待感が入り混じり、何とも言えない心温かさを感じながら寒い冬をやり過ごしておりました。
私事ですが、来月に引越しを予定しており、明治天皇陵に居着く鶯の拙い鳴き声も、今年で聞き納めだなぁ〜…と少々寂しく感じるも、この頃はすっかり上手になった鶯たちの鳴き声を聴きながら、引越し準備と日々の業務に右往左往しているこの頃です。
あ、題名のメジロの件。
鶯のように美しい声ではありませんが、梅花の蜜を吸いにやってくる鮮やかな黄緑色のメジロの姿は、なんとも愛くるしくとても癒されますよね。