祇園祭のお楽しみアレコレ
梅雨入りが遅く、なかなか気温も上がらないままに、只今京都は祇園祭の真っ最中です。7月16日の山鉾巡行に注目が集まりがちですが、お祭り自体は7月1日の吉符入りから、たっぷり1か月に渡って行われています。後祭の巡行が復活したので、鉾建→宵山→巡行が2度楽しめるようになって、行事好き・お祭り好きな私としては嬉しい限りです。露店の出店や、四条通・烏丸通の歩行者天国は、前祭だけですが、後祭の静かなお祭りの風情もなかなか良いものです。お祭りの期間中に、個人的に楽しみにしていることがあるので、少しご紹介したいと思います。
・蟷螂山【かまきりおみくじ】
祇園祭で唯一からくり仕掛けのあるのが蟷螂山。大鎌を振り上げたり、羽を開いたりするかまきりがご神体で、私も子どもの頃から好きな山のひとつです。その蟷螂山で例年大人気の「かまきりおみくじ」。取手をゆっくり回すと、かまきりがクルリと回っておみくじを引いてきてくれます。提灯のカマキリの絵も可愛らしいです。
・膳處漢ぽっちり【しみだれ豚まん】
これはご存知の方も多いでしょうか。祇園祭の宵山限定、中華料理店が店頭で販売する、ずっしり重くて本当に美味しい豚まんです。毎年長蛇の列ですが、これはほんまに並んででも食べたい!今年も13日から16日までの4日間販売です。
・お囃子の最終回
最後は少しマニアックところを。宵山の期間中、各山ではお囃子の演奏がありますが、最後のお囃子(当然夜遅い時間になります)は、終盤にむけて徐々にテンポが速くなっていきます。どんどんアップするスピードに、聞いている方もなんだかドキドキしてきます。そして最後、一際高い笛の音でお囃子が終わると、それまで周りを明るく照らしていた提灯の明かりが一斉に落とされて真っ暗に。その場に居合わせた人達からは拍手が。この瞬間は、何度体験しても不思議な気分になります。
前祭は17日に巡行を迎えますが、まだまだ続く祇園祭。お祭りの楽しみ方は色々あっていいなと思います。