閏年に思うこと
今年は閏年ですね
中学校の同級生に2月29日生まれの男の子がいました。○○君、お誕生日おめでとう!そう、今年は閏年。閏年といえばオリンピックイヤー。スポーツ好きな人もそうでもない人も、この時ばかりはテレビの前で声援を送る4年に1度の祭典。そんなオリンピックをいつもとは違う想いで見た年がありました。それは2004年アテネ大会。その年はちょうど社会保険労務士試験に挑戦していたのでした。
社会保険労務士って?
当事務所のブログを訪れて下さっている皆さまは、社労士についてどのくらいご存知でしょうか。同じ士業でも、弁護士や税理士に比べると残念ながら認知度はちょっと低めの社労士…。でも、社労士として仕事をしているのは合格率が7~8%の「難関」といわれる国家試験に合格した者なのです(H27年の合格率は驚愕の2%でした)。
社会保険労務士試験とは
この試験が難関と言われるいちばんの理由は「足きり」が設けられていることでしょう。試験は午前中が「択一式」という五肢択一問題、午後が「選択式」という穴埋め問題で択一式は7科目×各10点=70点、選択式は8科目×各5点=40点が満点です。合格基準点は毎年変動しますが、択一式なら40点台前半から後半といったところです。しかし、問題なのは総得点で基準点をクリアするだけでなく、各科目で選択式なら3点、択一式なら4点以上を取らなければならないということです。極端な例を挙げれば、選択式で40点満点を取り、択一式も7科目中6科目満点であったとしても、苦手な1科目で3点しか取ることができなかったとしたら、択一式の総得点は基準点の40点台をはるかに上回る63点であるにも関わらず、その年は不合格となってしまうのです。「1点に泣く試験」と言われる所以です。
私も2004年は1点に泣きました。また振り出しに戻ると思うと「1点のために1年なんて長すぎる…」と気持ちの整理がつかずにいました。総得点が足りずに不合格になった人に比べ、足きりで不合格になった人の方が「もう1年頑張ってもまたどれか1科目で1点に泣くかも」と思い、そこで勉強を辞めてしまう人が多いのです。でも、そんな時テレビに写し出されていたのがオリンピック中継だったのです。オリンピックの選手たちは1年どころか4年もの月日をオリンピックの為だけに費やし、オリンピックのことだけを考えトレーニングしてきたのに、その4年の努力が競技によっては一瞬にして終わってしまう。あともう4年がんばったところで、次の大会に出られるどうかさえわからないんだと思うと、1年に1度の社労士試験でも1年先を考えて不安なのに、4年に1度しかチャンスのないオリンピックのプレッシャーはいかばかりかと思うと、涙が止まらなかったことが思い出されます。
試験はあくまで通過点
一発合格の人、3回、4回と挑戦してやっと合格した人。合格までの道のりは様々ですが社労士を生業としてる者はみんなこの社労士試験を突破してきた者です。
それなりの努力を積み重ねた結果の合格ですが、肝心なのは合格した後。
オリンピックに出場した選手が次は銀メダル、次は金メダルと更に上を目指すように
当事務所のスタッフも日々研鑽を重ね、皆さまからのご用命をお待ちしております。