自己概念とメンタル疾患
まだ5月だというのに真夏日との声も聞こえ始め、爽やかな春の陽気が早くも恋しくなる頃となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、最近、問題視されている若い世代を中心としたメンタル疾患の罹患率の増加について思い巡らせていました。
我が国、日本は、島国という地理的背景や、歴史的背景からみても「排他的」思想および文化が強く根付いてきた国だと私は考えています。
「排他的」であるということは逆に言えば「多様性を認めにくい」思想および文化だとも考えられます。
若い世代を中心としたメンタル疾患の罹患率の増加の原因の一つとして、急激なネット環境の整備やSNSの普及などによる「情報過多」が挙げられていますが、その根本には、日本の思想や文化の大きな特徴のひとつである「排他的思想」「非多様性文化」という要素が大きく影響しているのではないかと考えていました。
『風が吹けば桶屋が儲かる』ということわざがありますが、いわばバタフライエフェクトのように、国や文化、思想の違いによって、同じ「風」が吹いたとしても、その先に生まれる結果は全く異なるものになるのではないでしょうか。
しかしながら、社会の構造や歴史的背景という「原因」がわかったところで、現時点で、目の前の生きづらさに震え、メンタル疾患に苦しんでいる人の心が今すぐに救われるわけではありません。
私自身の経験を振り返ったとき、暗闇から抜け出す確かなきっかけとなったのは、社会への憤りや心の傷の原因となったそのものではなく「自分自身の認知の歪み(物事の受け止め方の偏りや、思い込みなど)」に気づくことでした。
「この苦しみは、本当に私が悪いために起きているのか?」
「過去の傷や、自分を傷つけた存在を恨み、真っ黒な感情を抱えて生き続けることは、これからの私の幸せに繋がるのだろうか?」
と自問自答を繰り返しました。
自問自答の果てに行き着いた答えは、至極シンプルなものでした。
これからは、他人から受けた傷や評価、過去の影に縛られるのではなく「自分にとっての幸せ」や「自分が楽しいと思えること」だけにフォーカスを当てて生きよう、と考えたのです。
いわば、人生の主導権を他人ではなく、自分自身の手へ取り戻すという方法です。
誰かに植え付けられた「他人の価値観」の檻の中で一生を終える必要はありません。社会の風向きを変えることは難しくても、自分の心の在り方を見つめ直すことは、誰にでも取り組めることだと思います。
「誰か」や「何か」を変えるのではなく、自分の思考も含め「自分を」変えてやるのです。
そこで、こうした「自分軸で生きる」ということについて、非常に分かりやすく言語化されている一冊をご紹介します。
「他人からどう見られるか」ではなく「自分自身がどう在りたいのか」を考える視点を与えてくれる本です。
もし今、生きづらさや自己否定に苦しんでいる方がいれば、この一冊が、自分自身の心と向き合うきっかけになるかもしれません。

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皆さまのこれからの日々が、ご自身の手で選んだ「心地よさ」で満たされ、心健やかに過ごせることを切に願います。








