山の日
今年からカレンダーに赤い文字の日が1日増えましたね。
その名も「山の日」。今のところは8月11日ですが、将来的にはこの「山の日」も
ハッピーマンデーの対象になるような話もあるようです。
さて、その「山の日」。「国民の祝日に関する法律」第二条には「山に親しむ機会を得て山の恩恵に感謝する」と定義されています。が、祝日が制定されて「山に親しみましょう」と言われたからといって急に山に登り始めるという訳にも…といったところでしょうか。
でも、山に登ったこともないし山になんて何の興味もないという人でも「日本でいちばん高い山は?」と聞かれれば、100人中100人が「富士山」と答えると思います。
では「2番目に高い山は?」と聞かれたら皆さんは答えられますか?
正解は「北岳」、3番目が「奥穂高」と続くのですが、そもそも「北岳なんて聞いたことない」という方も多いのではないでしょうか。
これほどまでに1位と2位に圧倒的な差があるものも珍しいと思いませんか?
富士山が単に「山」という枠を超えて、日本を象徴する存在だということと共に
やはり山は馴染みのない人には本当に無縁のものということの表れでしょうか。
でも、標高の高い山だけが山ではありません。ここ数年、関東では高尾山(標高599m)が大賑わいのようです。599mなら登山というより観光で訪れる手軽さで「山に親しむ」ことができます。「山の恩恵に感謝」という意味では、以前旅先で食べた山菜の天ぷらの美味しさは忘れられないですし、今年の春、鳥取へ行った時偶然車で通りかかったサントリーの奥大山工場は「ここの水なら美味しいだろう」と思わせてくれる素晴らしい場所でした(我が家は奥大山の水を愛飲しているので嬉しくなりました)。
登らずとも、普段意識していないところで山の恩恵を受けていることがあるはずです。
山の日をきっかけに、山に思いを巡らせてみるのもいいかもしれません。